各個人には、顔や体つきや指紋が違うように、運命も違ったものを持っています。命式は、バランス良く純粋であることが最良です。しかし、だれしも
五行のバランスの欠陥があり、旺衰、強弱、大過、不及などから不幸を招いたりします。この命式のバランスを調えたり、悪い働きを制する
通変星があります。これを
用神または喜神といいます。具体的には、周りの人や時の運が持つ
通変星となります。
(1)
比肩、
劫財が
用神となる場合命式に
正財、
偏財が多くあって、
身弱の場合は
比肩、
劫財が
用神となります。弱い自分を助けて、財星を制するからです。
(2)
食神、
傷官が
用神となる場合命式に
偏官、
正官が多く自分自身が強い場合は、
食神、
傷官が
用神となります。日干と官星のバランスを整える必要があるからです。
(3)
正財、
偏財が
用神となる場合命式に
偏印、
印綬が多くある場合は
正財、
偏財が
用神となります。印星が多いと、育ての親が多くて、溺愛され怠慢となったり、親を勝ることができなかったり、仕事ができない人となるからです。
正財、
偏財はこれらの働きを制します。
(4)
正官、
偏官が
用神となる場合命式に
比肩、
劫財が多くある場合は
正官、
偏官が
用神となります。
比肩、
劫財が多いと他人の意見を聞き入れず、自分勝手になるからです。こういった人は、結局財を無くし、妻を無くしかねません。
正官、
偏官はこれらの働きを制します。
(5)
偏印、
印綬が
用神となる場合命式に
正官、
偏官を多くてそれが強い人は、
偏印、
印綬が
用神となります。他人から頼られることによって、自分自身が制され尅されることが多くなるためです。また
食神、
傷官が多い人も
偏印、
印綬が
用神となります。自分からエネルギーを放出してしまい、結局弱り果て、衰弱してしまうからです。
偏印、
印綬はこれらの星のバランスを整えます。
(6)調候が
用神となる場合調候
用神とは生まれ月の寒暖を調える星のことで、四季の
用神とも呼ばれます。生まれ月が寒い季節とか、夏の暑い季節に生まれた場合、または命式に水が多いとか、火が多いような場合は、調候
用神が必要となります。